Queue de Lapinのこだわり


生クリームへのこだわり


ケーキを作るために欠かせない材料の1つが生クリームだと思います。あなたは生クリームがお好きでしょうか? 
ご興味がある方は読み進めて下さると嬉しいです。

生クリームの原料は牛乳なのは皆さまご存じかと思います。

そして、生クリームには様々な種類とグレードがあり、バターに近い風味があるものや、乳風味が強いミルキーなものなど数多く存在します。

生クリームを大きく2つに分類すると、「フレッシュクリーム」と「ホイップクリーム」に分類されます。
みな様も聞いた事があるのではないでしょうか?
一般的にスーパーなどで手に入るのは「ホイップクリーム」です。

乳脂肪分だけで作られているものが「フレッシュクリーム」ですが、このフレッシュクリームこそが、添加物等入らない純粋なクリームです。

もう一つは、乳・無脂乳固形分・乳脂肪分・植物性脂肪分・乳化剤・増粘多糖類・その他添加物でできている「ホイップクリーム」と呼ばれるものになります。
また、乳脂肪の比率が多い「フレッシュクリーム」ほど高価になります。
この「ホイップクリーム」にもグレードがあり、乳脂肪の比率が高いほど高価になり、植物脂肪が多いほど安価になります。

そして、体に良いのはどっち?という話しになりますが、私個人的な意見では、正直添加物が少ない「フレッシュクリーム」だと思っています。
とは言え生クリームにはお砂糖も添加しますので食べ過ぎは禁物ですけれどもね。
そして、フレッシュクリームだけを使った生クリームは風味や味は良いが様々な弊害があります。
それは、ナッペや絞り出すときにクリームがボソボソになり舌ざわり悪くなってしまうという事です。
基本は、「フレッシュクリーム」と「ホイップクリーム」は混ぜて使う事で、風味やおいしさ、使いやすさのバランスが良くなります。

Queue de Lapinがホールケーキやショートケーキに使うクリームのブレンドは、北海道釧路・根室原乳限定47%の高脂肪フレッシュクリームと低脂肪九州35%フレッシュクリーム、ホイップクリームのブレンドです。
北海道では、乳牛の餌は干し草を食べる時期が長くなり、レシチンを多く含み、色はクリーム色に近い白いクリームになり、風味が豊かで濃厚な味わいです。

九州では北海道とは対照的で乳牛は青い牧草を食べる時期が長くなるためクリームの色は白く、軽い口どけと爽やかでスッキリとした味わいが特徴になります。
この北海道と九州のフレッシュクリームを絶妙なブレンドでホイップすることでミルキーでコクがあり、そしてすっきりとした味わいを追求しました。
口に入れると、ふわっと柔らかく、次に乳の香りが広がります。
そして濃厚なのにすっきり爽やかで胸焼けがしない純粋な生クリームに仕上がっています。

スポンジケーキへのこだわり

皆様はケーキに使われるスポンジケーキ どんなものお好みでしょうか?
しっかりとした生地にたっぷりのシロップをしみこませるタイプ・しっとり系・やわらかタイプ?どれも特徴があって美味しいですよね。
また、作るお菓子に合ったスポンジケーキを使うと思います。

Queue de Lapinのデコレーションケーキ(ホールケーキ)はフルーツ・生クリームと相性が良い 「キメが細かくふわふわなスポンジ」を使用します。
このキメの細かさを作るために欠かせない材料がこちら
相模原のINOUE EGG FARM平飼い有精卵 さがみっこと、北海道産小麦粉です。
割った卵の写真に、黄身の周りの卵白とさらにその周りの卵白が違うのがおわかりいただけますでしょうか?
この黄身の周りの盛りあがった卵白が濃厚卵白と呼ばれ、生みたてで新鮮な証なのです。
この新鮮でコシの強い卵で立てるスポンジ生地はキメが細かくフワッフワに焼きあがります。
実際は、〇〇産ブランド卵を10%使用すれば、食品表示上「〇〇産ブランド卵使用」と謳ってよいとされていますので、それも考えましたが、10%使用では違いが分かりづらいと思いましたので、思い切って100%使用しました。

旬のフルーツへのこだわり

海老名産とちおとめ苺を使用(11月頃~5月頃まで)
海老名の苺作りは歴史も長く、実が赤くなってから収穫する苺は糖度も高く、香りや色もよく、味のバランスが優れています。
当店ではこの時期はすべてえびなの苺を使用しています。


フレッシュフルーツはケーキには欠かせない存在です。
市場へ出荷されるフルーツは基本早もぎとなりますので、木で熟すより糖度は低くなるようです。
そこでクゥデラパンでは、さまざまな農家様とつながり、木で熟した果実を買い付けるようにしています。
現在使用している地場産の果物は、苺・国産レモン・清見オレンジ・ブルーベリー・マスクメロン・いちじく・柿等です。
仕入れたフルーツは、洗浄して生のまま飾りに使ったり、加熱して使ったりしています。
 
木で熟したフルーツは驚くほど香りがよく味も格別です。
そんな農家さんたちが育てた自慢のフルーツを是非味わっていただきたいと思います。
また、土日限定で販売するクレープにも旬の厳選フルーツをたっぷりと使用しております。
Queue de Lapinの土日限定クレープのコンセプトは「旬のフルーツと生クリームを楽しむ」
となっておりますので、フルーツ、生クリームを惜しみなく使います。

最後に店舗の歴史と、店主から一言

さかのぼること1974年春 先代である私の父が海老名の地に移住し現在の国分南1丁目(観音下通り商店街)において
「欧風洋菓子ボナール」を開業いたしました。


もう半世紀前の出来事になりますが、国分周辺にお住まいの方でご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まだこの頃、海老名市には洋菓子店は少なく海老名駅周辺に商業施設などもなく豊かな田園風景が続くのどかな街でした。
この頃、日用品を手に入れるために本厚木まで買い出しに行くなんてことは日常的でした。
開業当初の話を父から聞くと、
「初めてケーキを食べた」「こんなおいしい食べ物があったのか」というお客様が大勢いらっしゃったと聞きました。

当時は設備も不十分でしたから、今日作ったものを今日売る。
そんなスタイルが当たり前の時代なので、ケーキはいつも作り立てで美味しかったことを思い出します。
この「作り立てのおいしさ」という言葉は今のクゥ・デ・ラパンの原点となっています。

当時、作り立ての美味しさを提供するために職人さんたちはまだ暗いうちから
開店に間に合うように作業を始めていましたね。
私も修行時代は早朝から深夜まで働いていましたし
休みの日は溜まった疲れを回復させるために、
どこにも出かけず1日中寝ていた記憶があります。
その当時は眠れる事が一番幸せでした。今では考えられない昭和の出来事です。
そんな時代は今風に言うと「ブラック」というのでしょうか?今ではこういう働き方はアウトですけど、いっぱい働いた分多くのスキルを身につける事ができたなぁなんて思っています。

時は少し流れ、初めての大型店ダイクマが海老名駅周辺にオープン。その後ニチイ(現在AEON)がオープン。海老名も少しづつ賑わいを見せるようになってゆきます。

そして、1994年に2号店である
「洋菓子工房リジェール」を現在の海老名中央公園付近にオープンいたしました。

数年後には海老名駅前開発が本格的に動き出し海老名は大きく変わろうとしていたころ、駅前2号店である「洋菓子工房リジェール」は行政からの立ち退き命令を受け2000年に閉店、国分南3丁目へ移転しオープンとなります。

このタイミングで「欧風洋菓子ボナール」も25年の時を経て閉店となりました。
「洋菓子工房リジェール」中央1丁目店、国分南3丁目店合わせて21年営業させていただきましたが、
諸種の事情によりまた閉店、移転となります。
今度は西口開発が本格的に始動することにより
海老名市は、ららぽーとを海老名に誘致する計画も
始まりました。新たな移転先を探すことになり、一時は海老名から離れ
別の地へ移転する計画もありましたが、
人伝いにご縁があり、海老名西口で開業することになりました。
街は時代と共に変化を繰り返し人々の好みや需要も変わってゆきました。
そこで、商品アイテム数を減らし、作り立てのホールケーキ(バースデーケーキ)をメイン商品としたホールケーキとおやつの店「Queue de Lapin」クゥ・デ・ラパン
を2015年11月にオープンいたしました。

そして、先代が海老名で創業し2024年春で50年を迎えました。

Queue de Lapin 2015 OPEN


今まで閉店移転の連続でしたが、今までも、そしてこれからも先代が築いた
「作り立てのおいしさ」を守り続けながら
新たな商品開発に励み、皆様に喜んでいただけるような店づくりを目指してまいりたいと思います。
そのコンセプト通りにこれからも努力してまいりますのでこれからも、どうか宜しくお願い致します。
         

                 クゥ・デ・ラパン店主  米田 達哉